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古物物件の健闘(2009年5月8日)

◆ 賃貸ビジネスを考える

古物物件の健闘

新築物件に人気が集まるのは昔も今も同じなのですが、市場で新築に話題が集まる一方、古物物件も結構健闘しています。

市場ではともすれば築後5年も経てば古物扱いされるのですが、通常家屋は建って10年ほどはまだまだ新築の香りがするものです。ところが賃貸住宅は悲しいかな賃貸が故に入退居が相次ぎ、扱いも荒くなりがちで、その分傷みも早く、老朽化に拍車がかかってしまいます。

ところで、一般的に賃貸市場での古物とは築20年から30年ものを指し、中には40年、50年クラスもあって、入居者は十分に生活しています。

賃貸住宅は建物の築年数だけでは単純に評価できず、立地や補修・修理の具合いで受けるイメージが全然違ってきます。たとえば少々古くても清掃が行き届いて、玄関辺りに樹木が植わっていて木漏れ日が青々とした葉から落ちていたりすると、好印象が受けられるものです。

それとは逆に、人をはねつけるような荒れた住居をたまに見かけます。どこが、というのではなく、全体から受けるイメージとして…。空室があって入居者を募集しているのですから、修理や清掃をもう少しきっちりやれば、と思ったりします。

これからの賃貸経営、家賃を得て住居を貸すと同時に住環境を提供する商売であるという強い認識を持つことが求められます。敷地内のゴミの清掃や片付けのほかに潤いを持たせる住環境づくりが、プラス要因として重要になっています。

取り扱い仲介会社の「入居者募集」の大きな看板を年中一番目立つところに設置するといったことはやめて、敷地のどこかに季節の花々を植えるだけでも格段にイメージアップに役立っはずです。

住居も古くなればなるほど価値が出て、愛着が増す賃貸住宅にすれば、自ずと入居率も上がってくるのではないでしょうか。
  
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(2009.5.8)

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