大阪・ミナミの賃貸仲介専門不動産会社 店長談 (2009年3月6日)
大阪・ミナミの賃貸仲介専門不動産会社 店長談
大阪のミナミの繁華街、難波にある賃貸仲介を専門とする不動産会社の店長に話を聞きました(○が店長です)。
− 年明けから厳しい景気の中、3月に入りましたが、仲介契約の方はいかがですか。
○ 例年通り土日に集中して来客があるのですが、1〜2月の契約数は昨年比横ばいといったところです。
平日はそうでもないのですが、土日の現地案内は順番待ちになっています。以前は結構、待ち時間が長く、我々も食事抜きで対応したものですが、今年は来客数、順番待ちの例も少なく、流れとしてやや減少傾向にあるのでしょうか。
− 来客数が少なくなって契約数が横ばいということは、契約決定率が高いのですか。
○ そうですね。最近は今までよくあった、何軒も見て迷って結局決められないというケースが少なくなり、当日中に本契約までもっていくのが多くなっていますね。
事前にインターネットである程度物件を比較して、絞って来店してくるから決まるのが早いんですね。
− 最近の顧客(入居者)の主立った傾向はいかがですか。
昔からそうですけれど、住む場所をだいたい限定して、あと家賃と相談して決めるパターンですよね。新築はやはり人気が高い。賃料なんか5〜6年経った物件と比べてもそう変わりませんから、希望者も当然と多くなる。フローリング、追い焚き、トイレ・風呂別、エアコン付きはもう必須ではありませんか。
設備がよくて、日当たり、風通しといったいわゆる生活環境の良好なタイプはすぐに決まりますね。
− そうしますと、人気物件といいますと。
○ やはり昔も今も一緒でしょう。立地がよく、賃料が水準で、設備が新しく、環境がいい。この4つが揃っていれば、すぐにも決まりますよ。
− 逆に言えば、この4つが揃っていない物件は苦戦しているのですか。
○ そうですね。一つずつ何か特徴があります。駅、スーパー近くで便利、しかも日当たり良好だけれども分譲貸しのため敷金、家賃が一般より高めとか。家賃4万円と安いが、専用面積が14平方メートルと狭く天井も低い。内装をリフォームしていないのでそれなりに汚れている。まぁ、いろいろです。
− 話が変わりますが、“定期借家物件”の評判はいかがですか。
○ 人気は薄いですね。契約期間を最初から決められるのが嫌いみたいです。賃貸ですから全体から見れば入退居が多いのですが、人によっては契約期間を過ぎて住みたいケースも出てくる。そこが最初から決まっているのがイヤということなんでしょうか。
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(2009.3.6)