数も少なく、人気は高い「戸建て賃貸住宅」
数も少なく、人気は高い「戸建て賃貸住宅」
「個性化」の強みと弱点を抱え、共同住宅の逆が特徴
賃貸経営個性化の選択肢の一つに、「戸建て賃貸住宅」があります。市場では数がまだ少なく、希少性もあって人気は高い。家賃もやや高めが見込まれるのですが、まだ本格的な広がりとはなっていません。戸建て賃貸住宅の特徴などを見ていきます。
戸建てに対するのが共同住宅で、1棟の中に12戸とか24戸と複数の住戸がつくられます。1戸当たりの建設費は安く、建ててからの管理も容易。つまり、戸建ては共同住宅の逆というのが特徴で、メリット、デメリットがはっきりしています。
建設には、それほど大きな敷地を必要とせず、共同住宅の建設が難しい狭小、変形な土地であっても建てられる、最寄り駅まで距離があっても、環境を優先できる、土いじりや菜園が楽しめる、マンションのように上下階の生活音を気にせず暮らせる、といった戸建てならではの数々の特徴が備わっています。
地域の賃貸ニーズを汲み取る
これに反し、デメリットといいますか、戸建ての課題事項も少なくありません。まず環境はよくても駅から遠いのは嫌だという人は多く、土いじりに関心のない人もおられます。戸建ては比較的長く入居されるお客様が多いのですが、その分いったん退去されると、次の入居者が決まるまで時間がかかるリスクも小さくありません。これが「個性化」の強みであり、また弱点となるのです。
ここで忘れていけないことは、地域に見合った賃貸ニーズを正確に汲み取ったマーケティングに裏打ちされた賃貸住宅を建てるという原則です。戸建てに対してももちろん当てはまることです。
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