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日頃、肌で感じていることが、ズバリ統計の数値に(2009年7月31日)

◆ 賃貸ビジネスを考える

日頃、肌で感じていることが、ズバリ統計の数値に

 5年に1度実施される「2008年 住宅・土地統計調査」の結果が総務省から公表されましたが、空き家の実態には改めてその規模にけおされる思いです。

 多くの賃貸経営者が日頃、肌で感じていたことが、ズバリ統計の数値として表れたことになります。

 空き家の総数は756万戸で、うち賃貸住宅の占める割合が全体の54.1%、409万戸。昨年の1年間の新設着工数が109万戸ですから、単純に見て空き家の総数はおよそ7年分の建設数。

 賃貸住宅では昨年の新設が46.4万戸ですから、約9年分の建設分に匹敵する量がストックされている計算です。

 空き家の中には市場のニーズに十分対応できない築数十年といった物件があり、それも入れての総計ですから、数字だけの比較だけでは正確な捉え方はできないのですが、やはりそれにしても相当な空き家が賃貸住宅に発生していることは確かなようです。

 空き家になっている住宅の築年数、設備内容等については、今後発表されるデータを待たなければ詳細は不明ですが、賃貸市場軟調の重石になっています。

 ちょうど本日、国土交通省から発表された6月の着工統計によりますと、貸家の新設は2.79万戸で前年同月比マイナス38.4%と7ヵ月連続して減少し、今年1~6月の着工数の合計でも16.2万戸で、前年同期比マイナス28%となっています。

 ここへきて賃貸住宅の着工に、ブレーキがかかっている状態です。

 賃貸経営の魅力を理解しても、景気悪化に加えて空き家増大を見るにいたって、賃貸住宅の建設を見合わせる傾向がより強くなっているようです。

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(2009.7.31)

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