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最新の調査データに今日の賃貸市場の実態が鮮明(2009年5月29日)

◆ 賃貸ビジネスを考える

最新の調査データに、今日の賃貸市場の実態が鮮明

国交省から発表されました今年1~3月期の不動産市場動向「地価LOOKレポート」と、やはりネクスト発表の「HOME’Sマーケットレポート」<賃貸:首都圏版>をもう見られましたか。

両レポートから現在の賃貸市場の実態が鮮明に読み取れます。とくに「地価LOOKレポート」は、調査を担当した鑑定評価員のコメントやヒアリングに応じた地元不動産関係者の声が紹介されていますので、官公庁の調査資料としてはリアルな内容となっています。調査に不動産鑑定士員135名が動員されていますから、不動産市場の実態調査としては一級のデータ。

例えば、こんな風にまとめられています。

<仙台市青葉区錦町>
賃貸マンションの供給は極めて少ないが、中心部等における賃貸マンションの在庫が未だ解消されておらず、マンション賃料は下落傾向にある。

<さいたま市中央区住宅新都心>
賃貸マンションの供給はそれほど多くないが需要は強いため、マンション賃料は横ばいで推移している。

<さいたま市浦和駅周辺>
収益不動産の買い手は個人投資家(地主)が挙げられる。不動産価格は5~6億円程度で表面利回り8%以上が要求される。不動産価格が10億円以上の物件は買い手不在の状況にある。(売買仲介業者)

<京都市中京区二条>
地下鉄東西線開通以降、人気が高まっているが、賃貸住宅の供給量は少ない。潜在的な需要者層が多く、需要は安定しており、空室はほとんど見られない(賃貸仲介業者)。

それにネクストの「HOME’Sマーケットレポート」は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県をさらに19エリアに分け、間取りタイプ別に分類して、時系列で賃料、敷金、礼金の動向をまとめています。

統計に表れてくるマクロのデータ数値と市町村における足元の市場の実情は必ずしも一致しない部分がありますが、市場の大きな流れは今回公表されたこれらのデータが説明しているのではないでしょうか。

大家さんとしては両データから、地元の「水準」をチェックしてみてはいかがでしょうか。
  
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(2009.5.29)

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