賃貸経営、管理、土地活用、不動産投資など賃賃ビジネスに役立つ最新ニュース

本当は驚かされる「一括借り上げ」のノウハウ (2007年12月5日)

◆ 賃貸経営の今を読む (峰 匡太郎)

本当は驚かされる「一括借り上げ」のノウハウ

公務員を退職した土地の所有者が賃貸経営の仕組みとか、運営方法とかの知識もなく、8000万円を投じてアパート経営に乗り出します。毎月の家賃収入に魅せられて賃貸経営を始めるのですが、経営に乗り出す決断の決め手となったのは、「10年の家賃保証付き・一括借り上げ」、サブリースがセットされていたことです。
 
家主業新米のこのオーナーは、「正直、家賃保証が付いていないと、とても賃貸経営を始める気にはなれなかった。10年間毎月これだけの金額が銀行に振り込まれます」と説明してくれます。
 
土地を遊ばせていても税金ばかりがかかってくるのでハウスメーカーの勧めで賃貸経営を始めたと、動機はいたって純粋で深く考えていません。
 
 ・家賃保証といって払い込まれるのは固定の家賃総額ではない、
 ・家賃は期間を決めて見直し(改定)される
 ・見直しをした額に対して90%程度が振り込まれる
 ということも、新築時は実感が薄いものです。
 
一口に10年とか20年、さらには30年といった一括借り上げが行われていること自体に驚かされます。
 
契約期間中、入居率を常に90%台で維持しないと、サブリースを組んだ受託会社は損失が発生しかねません。今のこの時期、入居者募集、部屋付けに相当自信がないとなかなかできないものです。
 
入居者募集にインターネットがフル動員されてシステマチックに見えていますが、1件、1件の契約は、仲介不動産会社の営業社員のガンバリにかかっているので、部屋付けに特段の秘密兵器があるわけではありません。
 
需要が見込める人気のスポットに建て、退居があってもスムーズな募集ができて、極力ロス期間をなくし、運営に総合力とノウハウがないとできないはず。その意味でサブリースは賃貸ノウハウに支えられた"究極の賃貸経営システム"ともいえます。
───────────────────────────────────────────────────────
(2007.12.5)

画像の説明

>> ◆ コラム「賃貸経営の今を読む」の2007年・バックナンバー目次ページに戻る

powered by HAIK 7.2.5
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional