相次いで決定した賃貸住宅関連の景気政策 (2010年12月7日)
相次いで決定した賃貸住宅関連の景気政策
「住宅エコポイント制度」の延長と拡充と「ストック活用型住宅セーフティネット整備推進事業」
国土交通省ではここ1週間で、景気対策を睨んだ賃貸住宅関連の政策が相次いで決定されました。今年度の補正予算にも措置されて、来年1月には一部、申請受付が始まります。
一つは、「住宅エコポイント制度」の延長と拡充、二つ目は、「ストック活用型住宅セーフティネット整備推進事業」。
まず、「住宅エコポイント制度」ですが、制度の対象となるエコ住宅の建築着工(根切り工事または基礎杭打ち工事の着手)の期間が2011年12月31日まで、向こう1年間延長になりました。
エコリフォームも同様に延長されて、2011年12月31日までに工事に着手(ポイント対象工事を含むリフォーム工事全体の着手)したものが対象になります。
発行されるポイントは、エコ住宅は新築1戸当たり30万ポイント、エコリフォームが1戸当たり30万ポイントを限度とし、申請はエコ住宅の新築の場合、2012年6月30日まで。リフォーム工事は2012年3月31日まで。
エコリフォームの工事内容は、窓の断熱改修、外壁、屋根・天井または床の断熱改修ですが、2011年1月からエコ住宅のリフォームに併せて設置する「節水型便器」や「高断熱浴槽」「住宅用太陽熱利用システム」が新たにポイント発行の対象となります。
一方、「ストック活用型住宅セーフティネット整備推進事業」は、高齢者世帯、子育て世帯等の住宅確保要配慮者の入居等を条件として、既存の空家ストックに対し、耐震改修工事、バリアフリー改修工事または省エネルギー改修工事のいずれかを含む改修工事を行う事業に対する補助。
空家のある賃貸住宅のリフォームに要する費用の一部を、国が直接補助するものです。
補助対象は、1戸以上の空家があること(戸建て・共同住宅は問わない)、原則として空家の床面積が25平方メートル以上であること、改修工事後に賃貸住宅として管理すること等の要件を満たすことが必要です。
こうした事業の補助金の支給を受けるには書類等の作成が手間ですが、一度チェックされてはいかがでしょう。
<詳しくはこちらを参照>
●「住宅エコポイント事務局」
●「住宅セーフティネット整備推進事業」
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(2010.12.7)