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老夫婦賃貸に住む(2009年5月22日)

◆ 賃貸ビジネスを考える

老夫婦賃貸に住む

自宅の分譲マンションを賃貸に出して、賃貸アパートに移ったご夫婦(夫72歳)の話です。

もともと戸建てに住んでいたのですが、子供2人が独立して家を出たのを機に、戸建ての家を売り2LDKのマンションを購入。

しかし住み始めると、マンションが車がないと生活できない郊外で、病院やスポーツセンターに通うのが不便だったため、便利な駅前のアパートに引っ越しました。

その背景には、
・ 75歳になると車の免許更新時に「講習予備検査(認知機能検査)」が必要。もしそれに引っかかると運転できなくなるので、早めに対応した。
・ マンションの修繕積立金、固定資産税、火災保険等の出費が負担。
・ 分譲マンションなのに風呂に追い焚き機能がなく、毎日不便に思っていた。
などがあって、賃貸アパートに移ったといいます。

そしてアパートの住み心地を聞きますと、築2年で前の入居者がきれいに使っていたのか、申し分ないようです。住みやすさを考慮した至れり尽くせりの設備に満足の様子。

この2人、引っ越しに際し、部屋を広く利用するため、家具類を極力処分したそうです。

これから毎月家賃を払っていかなければならないのは大変では、と聞くと、賃貸に出した自宅の家賃と相殺されればいいと思うし、年金生活だが家賃の出費はほとんど問題ないとのこと。

「それより、駅近くに住むのがこれほど便利だとは思いもよらなかった。税金の心配がなく、家が傷んだ時の修理などは大家さんに頼めばいいのだから全く気が楽ですね。そして何より万一、環境が悪くなって住みにくくなればまた引っ越せばいいのですから。賃貸っていいですね」との答えが返ってきました。

3日ほど前に引っ越したご夫婦から直接聞いた話ですが、こうした例はこれから増えてくると思われます。

余談ですが、72歳といっても昔の老人的なイメージはありません。そういえば昨日、「世界保健機関(WHO)が21日発表した2009年版の世界保健統計によると、07年時点の日本の平均寿命は男女平均が83歳で、193の全加盟国の中で単独首位を維持した」(web・NIKKEI NET)と報道されましたが、これからの高齢者入居対応には目線を変えることが必要ではないでしょうか。
  
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(2009.5.22)

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