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賃貸仲介の多店舗化進む (2007年12月12日)

◆ 賃貸経営の今を読む (峰 匡太郎)

賃貸仲介の多店舗化進む

仲介専門大手不動産会社のネットワーク網が全国を席巻する勢いです。エイブル、アパマンショップを中心として、ミニミニ各社が多店舗化とともにFC(フランチャイズ)を加え、グループの強化に全力を注いでいます。
 
 その背景には、
 1.グループとしてのイメージアップと集客強化
 2.FC加盟料の売上げ増を狙う
 3.コンピュータシステムの稼働維持
 があります。
 
まず、グループの傘下に入ることで、イメージアップの強化を図り、それによって少しでも集客のプラス材料にしたいという計算があります。
 
コンピュータシステムの稼働維持とは、入居者が物件をインターネットで探す比重が高まり、かつての情報誌の印刷媒体からインターネットに移行しているだけに、こうしたネット上の検索システムを備えた大手でないと、集客に限界があることの表れ。コンピュータシステムを備えた総合力があるところに加わるしかないようになっていることが見逃せません。
 
本来、同じ不動産会社でも店が違えば競合状態になるほど物件は取り合いで、ましてオープン物件の場合、同じ物件が周辺の店ではどこでも取り扱っているのが現実。それだけに1社の多店舗化の場合、店間の調整は難しいものがあります。
 
といっても反響を受けて顧客を来店に導かなければ何も始らないので、看板のブランドの持つ力(価値)は大きい。だからこそ高額の加盟料を払ってでも参画しようとするのです。
 
来年は、この仲介不動産会社の勢力分布の帰趨がはっきりする年になるのではないでしょうか。
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(2007.12.12)

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