進む分譲マンションの「賃貸化」傾向 (2009年3月13日)
進む分譲マンションの「賃貸化」傾向
分譲貸しマンションの傾向を示すデータが先日、国土交通省から発表された「分譲マンションストック500万戸時代に対応したマンション政策のあり方について」の中で取り上げられています。
この「答申」は、分譲マンションが直面する諸問題をまとめたものですが、分譲に限らず賃貸マンションについても共通するところが少なくありません。
その中で、「国土交通省の推計によると、大都市部を中心に毎年約20万戸のペースでマンションの供給が続いており、2007年末時点のストック総数は約528万戸、約1300万人の人々が居住している。
『一般借家』世帯の比率が1割を超えるものが全マンションの6%に対して、1970年以前に建設されたマンションでは11%と、賃貸化も進行している」として、分譲マンションの賃貸化の増加傾向を挙げています。
|
この表を見ていますと、確かに分譲マンションの賃貸化率が増加しているのが分かります。
分譲貸しとは、分譲住宅(マンション)を賃貸借することで、賃貸住宅より敷金、家賃が割高に設定されている物件を指します。
また、一昨年辺りまで投資ファンドが1棟丸々分譲仕様でつくられた物件を購入して賃貸に回すビジネスが広がり、話題を呼びました。
このように、賃貸市場において分譲貸し物件がさらに出回ってくることが予想されます。
───────────────────────────────────────────────────────
(2009.3.13)