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(株)エイブルCHINTAIホールディングス 新スタート (2010年11月2日)

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◆ 賃貸経営の今を読む (峰 匡太郎)

(株)エイブルCHINTAIホールディングス 新スタート

実務の流れがスッキリして、内部の統括が図りやすくなる

2010年11月1日、(株)エイブルと(株)CHINTAI両社の親会社となる共同持株会社「(株)エイブルCHINTAIホールディングス」が、大阪証券取引所JASDAQ市場に新規上場して、新しくスタートを切りました。

元々が両社とも、発足時から同じ経営者によって運営されていたのですから、両社が一体化したところで、グループとしての動きに大きな変化は見られないと思われますが、ここ20余年、賃貸業界の先頭を走ってきただけに、これからの動向が注目されます。

エイブルCHINTAIホールディングスの今後の動きとしては、アパマンショップを運営する(株)アパマンショップネットワークを統合する(株)アパマンショップホールディングスのように、グループ全体をプランニングして、業務遂行の実務は各社に落とし込んでいくものと見られます。

グループ全体の方向性を示す分、実務の流れがスッキリして、内部の統括が図りやすくなる、といった統合効果が出てくるのではないでしょうか。

旧エイブル・CHINTAIの歩みは、日本の賃貸ビジネスの足跡そのもの

今日の賃貸仲介不動産会社として、賃貸ビジネスの原型を築いた旧エイブル・CHINTAIの辿った道は、日本の賃貸ビジネスの足跡そのものでもあります。

家主広告といわれた仲介手数料別途1ヵ月分徴収 → 自社取り扱い物件掲載の賃貸情報誌の発行 → 京阪神の多店舗から全国展開 → 直営店との競合を越えてのFC展開 → 仲介手数料2分の1の実践 → 業界屈指のポータルサイトの構築、といった実績を残しています。

そこで、エイブルCHINTAIホールディングスの今後の課題を見ますと、

・ エイブル、CHINTAIの業績向上
・ エイブル直営店とFC出店の調整
・ グループとして2つ抱えるポータルサイトの運営
・ 反響が極端に落ち込んでいる情報誌の扱い
・ 新商品を生み出す企画力の育成
・ 異業種子会社の舵取り

などが考えられます。

新会社発足当日に、業界に新風を吹き込む「Google・賃貸物件情報」にリクルートの「SUMO」が参画するニュースが伝わるなど、新会社にとって厳しい環境下でのスタートとなっています。

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(2010.11.2)


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