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「賃貸経営と仲介不動産会社」

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これからの賃貸経営

「賃貸経営と仲介不動産会社」

従来と違った目で、仲介不動産会社と付き合っていくことが、重要な課題に


部屋を探す段階で、窓口となるのはたいていの場合、不動産会社。不動産会社は土地、分譲住宅の売買を含め、賃貸住宅を扱いますが、都市部では賃貸に特化した賃貸専門の不動産会社がメインとなっています。

大家さんが賃貸経営で接する機会の多い不動産のプロがこの賃貸仲介不動産会社。良くも悪くもお世話になる、というより共存共栄の関係にあると思います。前号の管理会社と同様、信頼できる不動産会社をビジネスパートナーにしていることほど頼もしいことはありません。

1社あるいは数社に絞って深い付き合いをするのも方法ですが、広域にわたって20〜30社と付き合うのも悪くありません。

仲介不動産会社は契約してなんぼ(手数料売上げ)の世界ですから、契約営業(こんな言葉があるか分からないのですが、顧客との契約をまとめる手腕)にはどん欲。

大家さんとしては誠実で、入居者募集つまり部屋付けがとにかく速いところと積極的にお付き合いすることです。

入居者募集(部屋付け)が速いということは、

物件広告(ネットワーク)に特に力を入れ
     ↓
反響受け(セールストーク)にたけ
     ↓
応対・営業に優れている

 ことの結果なんです。

仲介不動産会社は八百屋の店頭とよく似ていて、

商品が豊富
 (単身者からファミリーまで、ニーズに合った物件が揃っている)

売れ筋、多様な商品構成
 (人気の新築から安価な古物まで、幅広い物件が揃っている)

店に活気がある
 (整備された店舗で、社員もメリハリがついている)

こういう店は契約率も高く、売上げも伸ばしています。会社としての規模はあまり関係なく、店をしきる責任者の営業にかける気概とか腕一つでガラッと変わってきます

話が少し脇にそれましたが、要は大家さんとして店(不動産会社)の雰囲気を察してココはイマイチと感じたら、別のところを積極的に開拓することです。

不動産会社との関係も親の代からとか前々からのお付き合いと言いながら、大変不満足ですという声をよく耳にします。

地域の不動産会社と広くまんべんなく付き合う方法、あるいは限られたところと深く付き合うか、来年はこれだけ経済環境が変わっているのですから、漫然と取引きするのではなく、やはり節目節目で判断していくことが必要になるのではないでしょうか。

ジャスダックに上場している賃貸仲介専門の大手A社の直近の決算書を見ていますと、来年にかけての賃貸市場に対して「賃貸住宅の借り替え意欲の減退が更に顕著となると思われる」と捉えているようです。

1週間少しで迎える来年の賃貸市場は、このA社の見る通り、萎縮して本当に必要な人だけが引っ越しすることになりそうで、マーケットの動きが小さく、鈍くなると予測されます。

大家さんとしては従来と違った目で、仲介不動産会社と付き合っていくことが、これからの賃貸経営を考えると、重要な課題となることは間違いないところです。

賃貸ビジネスに関わっている立場によって、抱える課題事項は違ってくると思いますが、大家さんとしてみれば、この5つの課題にいかに対処するか、つまり上手に付き合うかで経営の命運が変わってくるはず。

「家賃年金」が得られる賃貸経営を実践するには、賃貸に関する情報を集めて熟読吟味して、自分のものにする積極的な姿勢がとりわけ重要になってくるのではないでしょうか。

賃貸経営の基本的なスタイルは時代が変わってもそれほど大きく変化しないのですが、賃貸市場を取り巻く環境は時代の歩みとともに変化を見せています。賃貸経営の果実を得るには市場の動きを鋭敏に捉えて経営に反映させる工夫を忘れないでください。

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