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多様化する仲介現場

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ブランド力、宣伝力、情報力の3つに期待を寄せる

 賃貸仲介専門のFCに加盟する不動産会社が増加しています。増加の理由は、
 1.ブランド力
 2.宣伝力
 3.情報力
 の3つに期待するためと考えられます。

 ブランド力とは、テレビCMを中心としてつくられる企業イメージ。例えば、地方都市の駅前本通りからはずれたところで営業する○○不動産会社がアパマンショップに加盟することで、あの水色の看板が使え、店のイメージアップに役立つということ。エイブルなら緑の看板ですが、この水色とか緑色に安心感や信頼感、全国展開する企業規模を感じるのですね。

 地場の不動産会社として信用を重ねてきたところに、全国展開するブランドが店の冠につくのですから、消費者に訴える力は十分にあります。だからこそ高い加盟料を払っているのですが。

 第2の宣伝力ですが、なんといってもテレビCMの威力は大きく、CMの流れている地域をFC開拓地とさえ見込んでいるほど。年明け、あるいは春、秋のシーズン中に集中的に流すCMは、数千万円から億単位の投資となりますから、グループで集中投下しないとできる額ではありません。

 そして情報誌です。集客の役割りはインターネットに主役の座を譲っていますが、コンビニ、駅売店で売られている情報誌以外に、無料配布の冊子スタイルのキメ細かい賃貸情報誌の発行に力を入れています。要は、FCに加盟すれば情報誌に物件広告が掲載できる、メリットが生じるのです。

 それとご存じのインターネット・ホームページの物件情報です。各FCともものすごいお金と人材を投入して検索システムを運営しています。使いやすく、プラスアルファの生活情報・物件の数が豊富でないと利用者を呼び込む力が弱くなるだけに、システムの充実を図り、物件数をふやすのに躍起となっています。

 こうした物件検索システムを1社で立ち上げるのは不可能ではないかと思われるほどの規模。FCに加盟すれば情報誌同様にインターネットに物件が掲載されるのです。

 このようにインターネットや情報誌に掲載されることで、物件の宣伝力が大きく増すのがFC加盟のメリットになっています。

 ただ、3つ目の情報力に期待してFCに加盟した不動産会社は、決して満足していないみたい。この場合の情報力とは顧客サービスのノウハウ、売上げ(契約)アップのノウハウ。人材育成、企業活性化の経営サポート等です。

 それでは賃貸経営者の大家さんが損得を計算してどのようにして、こうしたFC店と付き合っていけばいいのか。

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