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明日香から離れた冬の吉野山(2009年2月12日)

飛鳥(とぶとり)の明日香(あすか)路を歩く  (花岡京子)

明日香から離れて冬の吉野山

 “2月は逃げる”とたとえらえる通り、早や月の半分近くになりました。寒さをしのぐのに衣類を重ねて着込むことから、2月をきさらぎ(如月)、つまり「衣更着」と呼ばれています。そんな寒さももう少しのガマンです。

 寒中から立春を過ぎ、寒さもやや和らいだ一日、明日香から離れた吉野山に行って参りました。

 近鉄吉野線の終着駅が「吉野」。そこからロープウェイで吉野山に上ります。上ると言ってもほんの数分で、駅前から“七曲り”と呼ばれる遊歩道を辿っても20分弱。

 ロープウェイ吉野山駅から吉野のシンボルともいえる金峯山寺(きんぷせんじ)に向かって歩きます。この道、4月の桜の頃には行き交う人で肩も触れんばかりなのですが、さすがに今は歩く人はほとんど見かけません。

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桜の頃には観光客で溢れる道も、今はほとんど人通りがない

 道沿いの店も大半は閉まっていて、土産物屋さんが数軒ポツポツと開いている程度。もう少し早ければ節分会の「鬼火の祭典」が盛大に催され、イベントで賑わっていた様子。

 それにしても、桜が咲き誇る春の吉野はもちろん見事ですが、冬の澄んだ空気の吉野山も格別な趣きがあります。それは歴史が絵物語のように漂わせる情感なのかもしれません。

 春夏、秋と、いつ訪れても尊厳な偉容で迎えてくれる金峯山寺にお参りして、ことし一年の無事を祈願、勇気をいただきました。

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{安土桃山時代に再建され、檜皮葺(ひわだぶき)の建築としては世界一の大きさを誇る蔵王堂};
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奈良時代、修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)によって開かれた金峯山寺蔵王堂

 今回の吉野の楽しみは冬の景観と、旅館での温泉それに鍋料理。予約していた「宝の家(ほうのや)」さんでは、桜の頃ならさぞや素晴らしい眺めだろうと思わせる山々を見ながら露天風呂につかり、座敷で「阿吽(あうん)鍋」をいただきました。自家製と思われる野菜をふんだんに使った味噌仕立てのお鍋で、窓から見える花咲く頃の山を思いつつ舌鼓を打ちます。

 おいしいお鍋を堪能しておなかもいっぱいになり、身体が温まったところで、人もまばらな道を再び駅へと向かいました。

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道をまたいで建つ「黒門」

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