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“花の寺”「長谷寺」の桜 (2008年4月15日)

飛鳥(とぶとり)の明日香(あすか)路を歩く  (花岡京子)

“花の寺”「長谷寺」の桜

 
満開の桜が散り始め、遅咲きの八重桜が厚ぼったい花びらを見せ始めた12日の土曜日、“花の寺”として名高い「長谷寺」に参りました。
 
足は車を使い、国道165号から参急橋を渡り、長い町中の参道を走ってお寺の脇の駐車場に停めて、正面の石段を上っていきます。
 
石段から見事に配置され、花々を背にした境内の眺めに息をのむ思い。入口で参観料500円を払って渡されるパンフレットにこう書かれています。
 
「松尾芭蕉をはじめ、古くから文人たちの魂を揺さぶったという、長谷寺の桜。桜の花の中に本堂、五重塔が浮かぶ姿は、さながら桜の浄土ともいえるほどの素晴らしさです」
 
長谷寺は山懐に抱かれるように建つのですが、399段に及ぶ登廊(とうろう)と「牡丹の長谷寺」としてよく知られています。この時期の桜、先人たちの魂を揺さぶったという表現も決してオーバーでなく、見るものに迫ってくる迫力があります。
 
桜の素晴らしさに感嘆するのは、花の美しさ以上に境内に絶妙のバランスで配置され、本来仏法の修行を営む場である寺の奥深さと威厳が深みを与えているからでしょうか。
 
長谷寺は真言宗豊山派の総本山として、檀信徒約200万人を数え、その縁起は、法隆寺が炎上(670年)する16年後、薬師寺の建立が着手され、家ごとに仏像礼拝が活発になる時期、686年に始まります。
 
長谷寺の桜はすでにシーズンを終え、花びらが散るばかりですが、これからの「花譜」を最後に案内します。
 
 ・ ぼたん祭り……4月中旬〜5月上旬
 ・ もみじ祭り……10月1日〜11月30日
 
春の桜以上に、秋の飛鳥時代から続くといわれる紅葉。もみじ(11月過ぎ)で真っ赤に染まる様は素晴らしく、華麗な風景を見せてくれます。
 
春秋にかかわらず、1年を通じて境内に花々が咲き、伽藍の美しさをいっそう引き立てる長谷寺に機会があればお参りください。
 
2008年4月15日

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