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やよい三月を迎えて、春の装いを早める明日香路(2010年2月28日)

飛鳥(とぶとり)の明日香(あすか)路を歩く  (花岡京子)

やよい三月を迎えて、春の装いを早める明日香路



 熱戦が伝えられたバンクーバーオリンピックも終わろうとしています。いくらトレーニングしてきたとはいえ、よくこんなプレーができるものだと驚きの連続でした。4年間、準備してきた選手達の闘いは、胸に迫るものがあります。
  
 そしてわが明日香路は、やよい三月を迎えて春の装いを早めています。
  
 明日香路を歩きますと、田を掘り起こした土の匂い、池や小川の水がぬるんで、かすかに泥の混じった水の香りを漂わせて、すっかり春の気分です。
  
 奈良東大寺・二月堂のお水取りが終わるまで、まだ2週間近くあるのですが、陽射しは春の陽光。
  
 今年は、「平城遷都1300年祭」のイベントが奈良県の各地で繰り広げられるのですが、明日香は、ここから都が移ったということもあって、とくにイベントに参加することなく、意外に静か。関連した催しとして5月に『飛鳥・藤原かたりべツァー』があります。
  
 一転して現実的な話ですが、現在、来年度の予算案が県下の各自治体で審議されています。どこも厳しい財政事情を反映して、渋い内容となっているのですが、そんな中、地域の伝統の文化を継承する事業は根付いているようです。
  
 本格的な春を前に、変わらぬ佇まいを見せる明日香の出来事をもう少しこまめにお伝えしたいと思います。

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