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吉野山の桜 (2008年4月19日)

飛鳥(とぶとり)の明日香(あすか)路を歩く  (花岡京子)

吉野山の桜

 
日本人が一度は見たいといわれる桜の名所が吉野山。
 
"一目千本"(ひとめせんぼん)といわれる吉野の桜は、遠く見渡す雄大な広がりの中、千数百年に至る歴史の風格さえ漂わせています。最近見た新聞(朝日)のアンケート(「お花見名所の日本一」)でも、2位を大きく離し、1位を獲得。
 
下千本、中千本、上千本、奥千本と、標高差で開花時期をずらしながら山裾から山頂まで吉野山を埋め尽くさんばかりに咲き誇るのが吉野山の桜の特徴。
 
種類は白山桜(しろやまざくら)で、染井吉野(そめいよしの)のように色があでやかではない分、遠方からでも霞がかかったように見えるのが吉野山ならではの魅力といえます。
 
また、吉野山の桜は信仰の対象として育てられてきたことから、他の名所に見られる桜とは背景も趣きも異にしているようです。
 
そんな吉野に、暴風雨が来るという前日の17日(木)に行ってきました。
 
七曲がり辺りの下千本、蔵王堂から勝手神社にかけての中千本の桜は満開を過ぎていますが、奥千本の桜が薄いピンクの色を見せています。
 
ロープウェイの「千本口」から平日というのに途切れることなく人の波が続き、シーズンオフにはひっそりしている通りの店にも人だかりができて大変な賑わいです。
 
木造建築では奈良の大仏殿に次ぐ大きさという金峯山寺(きんぷせんじ)の蔵王堂で開かれている「吉野南朝を偲ぶ特別展」(5月6日まで)を観て、勝手神社前でUターン、帰路につきました。
 
桜の木は花が散ると一斉に新芽を吹き出し、すがすがしい若葉がまたたく間に枝をおおい、春に別れを告げて初夏を迎える光景に一変します。 
 
桜の国でも名だたる奈良の桜の名所を紹介するシリーズを駆け足で観てきましたが、まだまだこんなものではなく、人知れず隠れたところで咲く桜もあるはずで、またの機会にガイドブックに取り上げられていない桜をご紹介したいと思います。

2008年4月19日

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