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水をたたえる稲淵の棚田 (2011年6月30日)

飛鳥(とぶとり)の明日香(あすか)路を歩く  (花岡京子)

水をたたえる稲淵の棚田



 梅雨も明けていないというのに、奈良はすっかり夏本番モード。ここ数日、入道雲が空を覆っています。
  
 季節の変わり目に見せる飛鳥の魅力と素顔をタイムリーに紹介したいと思いながら、世知辛い日々の生活に追われて、ついついこのメールマガジンも発行が延びています。
  
 そんな折り、田植えを終えた飛鳥の棚田を見に行ってまいりました。
  
 飛鳥はいつものように、世事に全く無関心という風情で訪れる人を迎えてくれます。村のここかしこに広がる田に吹く風は、植えたばかりの稲をそよがせながら肌に快く吹き抜けます。
  
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青々と稲が植えられている稲淵(いなぶち)の棚田

 稲淵(いなぶち)の棚田は今年も一面に水をたたえ、青々と稲が植えられています。いつもは穂を膨らませた秋に見ることが多かったのですが、ことしは通りから畦道に入って、植えて間のないこの時期、田に手の届く間近から棚田を実感しました。
  
 耕作面積の少ない飛鳥にあって、食糧確保のためにも一寸の地も惜しんで開墾した古人の苦労が偲ばれます。
  
 今は「棚田オーナー制度」があって、多くの人に支えられて切り盛りされているようです。たまに訪れて情趣にひたってばかりいるのではなく、棚田にはこうした歴史の厳しい一面を背負っていることを知っておくのも大事なことです。
  
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棚田から吹く風がなんとも心地よい

 小さな田が連なる畦道の木陰に入ると、山の下の里を遠くに見ながら、棚田一面から吹く風がなんとも心地よく、このまま大昔に引き戻されそうな感じです。
  
 あまりの暑さにどこに行くこともなく、棚田が見渡せる丘で、ゆらりゆらりと時を過ごした次第です。






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