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稲渕の棚田では実を膨らませつつある稲の穂が秋の訪れをせかせている (2010年8月24日)

飛鳥(とぶとり)の明日香(あすか)路を歩く  (花岡京子)

稲渕の棚田では実を膨らませつつある稲の穂が
秋の訪れをせかせている



 それにしても暑い毎日が続きます。奈良では昨日、今夏6人目の熱中症による犠牲者が出ました。月も変われば少しは過ごしやすくなるのではと期待するのですが、こればかりは自然まかせで予想がつきません。
  
 こんな中、明日香に行ってまいりました。いつもの通り、石舞台の東側を流れる冬野川にかかる都橋横の空き地に車を止め、周辺を散策。処暑の明日香路を堪能しました。
  
 都橋から南へ、陽を避けるため山側に沿って15分ほど歩くと、稲渕の棚田では実を膨らませつつある稲の穂が秋の訪れをせかせているようです。
  
 棚田を見ての帰りは、来た道をやはり山側に沿って歩き、都橋手前を左側に折れて村の中を少し行けば、石舞台前の広場に出てきます。毎年国の予算が付いて改良されるのでしょう。訪れるたびに広場が人の手によって整備され、以前の風情をなくしていくのは寂しい思いがします。
  
 村の方針なんでしょう。村おこしか観光開発なのか、重点的に開発・整備地区をつくって、どんどん公園化しているのがあからさまに目につきます。
  
 千年に及ぶ歴史のある地に、現代の造作を施せば、どんなにうまく施工したつもりでも違和感はぬぐえません。あくまでも明日香の「素」を大事にしてほしい。
  
 言っても仕方ないことですが、50年前の石舞台周辺の景観は、今日とはまるっきり別なんですから…。と、ブツブツつぶやきながら橘寺に出る道々の深い緑の稲穂に、疲れた目がすっかり癒やされるのです。
  
 暑い中ですが、自転車を走らせる観光客もチラホラ見られ、夏の明日香の捨てがたい魅力にひたりながら、帰路につきました。
  

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