桧家ランデックスインタビュー(2)
特別インタビュー
株式会社 桧家ランデックス
取締役
業務統括本部長
日置 文彦氏
物件の希少性から周辺相場家賃よりも高い家賃で
入居者を募集できる「戸建賃貸」
初期の投資負担を小さくして、入居率の安定を図る
利回りは表面で15%程度
── それでは逆に、戸建賃貸の経営における問題点はありますか。
日置 問題点といいますか、キャッシュフローベースでいきますと、受け取り金額がやはり小さくなります。ワンルーム系と比べると手元に入るキャッシュベースではワンルームタイプがいい、という現実があります。
ただし、ワンルームがいいといっても入居者がまんべんなく入っての話です。空室対応が年々難しくなっている時、ワンルームのアパート・マンションに常時居者が満室とは、なかなか考えられなくなっています。
── そうしますと、戸建賃貸の利回りは、どのくらいでしょうか。
日置 弊社は首都圏中心に、名古屋、岐阜方面で展開していますが、資金に関しては、5割近いお客様がキャッシュで始められています。ですから利回りは表面で15%程度です。
ただ、エリアによって違いますが、家賃設定が都内で15万円程度、千葉、埼玉でおよそ11万円ほどですから、利回り自体はいいのではないでしょうか。
私どもの土地活用につきましても極力価格を抑えて、ご提案させていただいております。
つまり、当初の予算(住宅価格)を抑えた土地活用プランで、建設資金のご負担を小さくし、その上で相場に見合った家賃設定にすることで、有利な賃貸経営を行い、利回りを少しでも押し上げる、といった仕組みをご提案させていただいております。
とにかく価格を抑えて初期の投資負担を小さくして、入居率の安定を図り、収支バランスを取るということです。その上で償却時期を早めて、将来の多様な選択に備えることです。
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