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▲つづく 入居者の気を引くワンポイントの特徴を持たせる

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これからの賃貸経営

入居者の気を引くワンポイントの特徴を持たせる

要望されるものの対極の「嫌がられる」こと


 入居者のニーズ。つまり賃貸住宅に対する入居者の「要望」「リクエスト」は、ある種きりがないせめぎ合いの体裁を見せつけます。

 ・ 貸主側はできるだけコストをかけずに高い投資効率を得たい。

 ・ 借主は予算(家賃)以上の出物を見つけたい。設備は色々ほしい。

 と、貸し手、借り手の思惑がついて回りますが、不動産に出物なしの喩え通り、立地がよければ土地の価格が高く、設備を充実させればコストアップという風に、かかった原価は正直に賃料に反映されます(せざるを得ない)。

 しかしこれからの賃貸経営には、物件に何とか工夫を凝らし特徴を持たせないことには長い競争(同地域の物件との競合状態)には勝てません。建物は年月を経れば古くなり、その分敬遠されるケースがどうしても出て、不利な条件となります。

 ところで入居者ニーズに応える賃貸住宅とは、最新の設備をフル装備した住宅ではなく、入居者の気を引くワンポイントの特徴を持たせた個性的な物件ともいえます。

 個性的といっても何も特別な仕様を指すのではありません。たとえばこんな事ではないでしょうか。

  敷地を含め、建物全体の掃除が行き届いていて清潔感にあふれている
  玄関周りに樹木が2~3本植わって、自然な雰囲気がある
  自動販売機が効率よく配置され、意外と重宝される
  外に洗い場が設置されていると何かと便利
  室内の天井がわずかながら高い(2.5m程度)ので開放感がある
  防犯(設備)に特に力を入れている
  上下階の床ズレ等の遮音に工夫した構造体
  外断熱構法だから省エネ、防音、結露対策に優れている
  駐輪場、ゴミ置き場が常にきれい

 建物、敷地内を清潔に保つのは、建物・設備の高級化とはほとんど関係なく、ただこまめに掃除をするだけです。ところがこの掃除不行き届き、清掃管理が十分にされていないため物件の価値さえもブチ壊しているケースをよく見受けます。

 入居者のニーズに応えるアパート・マンションの原点とは、結局快適な住み心地、気持ちよく暮らせる住居であるということに尽き、そこに何らかの工夫、アイデアを凝らして付加価値を高めればなおベストであると考えます。

» 「入居者ニーズの捉え方」
» 入居者の気を引くワンポイントの特徴を持たせる
» 「入居者が「嫌がる」要因を潰しておく
» 物件に5段階のチェックを入れてみる」
» マーケットの先を読み、入居者の動向にアンテナを張り巡らせる



» 「賃貸経営者プロとしての意識」
» 完成後の経営はズバリ大家さんにかかってきます
» 「家賃滞納対策」
» 「管理会社との付き合い」
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