賃貸経営、管理、土地活用、不動産投資など賃賃ビジネスに役立つ最新ニュース

▲つづく マーケットの先を読み、入居者の動向にアンテナを張り巡らせる

文字サイズ:

これからの賃貸経営

マーケットの先を読み、入居者の動向にアンテナを張り巡らせる

予算の範囲内でタイムリーにムダなく反映させる


 そこで「入居者ニーズ・最新事情」として、

  家賃の二極化
  間取りと収納スペース
  セキュリティーシステム

 に続けて入居者の「要求=リクエスト」を挙げていきます。
 
駐車場・駐輪場

 立地に大きく左右されるのですが、最寄り駅から距離があっても各戸1台分のスペースを確保することで、満室を維持しているケースが多く、敷地に余裕があれば戸数分の駐車場はほしいところ。

 また、一家に1台どころか1人に1台保有しているのが自転車。建物完成後、エントランス付近に無造作に置かれると目も当てられないので、当初の計画段階で必ず決められた設置スペースを確保したい。自転車置き場を甘くみていると、管理、美観上数が多いだけに手痛いシッペ返しを受けます。
 

インターネット・衛星放送

 かつてはBS放送が受信できるかで、トレンディーさが評価されたものですが、今日では入居したその日からインターネットが使えるかが、物件の選択(評価)基準になっています。しかも衛星放送も受信機がレベルアップしたので、BSと同時にCSが利用されるケースが増えています。地デジ対応をチェックされます。
 

フローリング床

 部屋を広く見せる上に、使い勝手のよさからフローリング床が主流になっているのはよく知られていることです。ただ、フローリングも色々あって、取り扱いをひとつ間違うと、人気を呼ぶどころかクレーム発生の元にもなりかねないので要注意。

 とくに畳間からリフォームしてフローリングにした場合、きっちり工事をしておかないと階上の音がストレートに階下に伝わり、スリッパで歩くと部屋の中を移動している様が手に取るように分かるとさえといわれ、入居者間のクレームがピークとなって、退居の憂き目にもあいます。
 

健康対応住居への強い関心

 近年とみに健康住宅への関心が高まり、シックハウス症候群やアトピー性皮膚炎に対応した住宅が建設されるようになってきました。賃貸住宅では退居時のクロス張り替えの際に、ホルムアルデヒド対策にノンホルマリン系の接着剤を使うことで、入居者に“差別化”商品(部屋)を前面に出すことができます。

 クロスを張り替えた後の鼻にツーンは、かなりのものですから、このニオイを抑えた住居ということで、それなりにセールスポイントとなるはずです。
 

高まる「エコ」設備への関心

 地球温暖化対策から賃貸住宅においてもエコへの関心が急速に高まっています。エコ対策として、CO2排出を抑えたオール電化、自然エネルギーを活用する太陽光発電設備の設置等が注目されています。賃貸住宅への本格導入はこれからですが、物件の差別化のキーポイントになるとみられています。

 …と、ポイントとなる部分を取り上げてみましたが、入居者のニーズに応えるのも経費、予算、好みを考慮した総合的な内容を十分チェックしておかないと、ヘタをすると逆の悪影響を投げかけることにもなりかねません。
 
 要は、入居者の要望を許される予算の範囲内でタイムリーにムダなく反映させていくということではないでしょうか。これからの賃貸経営、大家さんの役割(仕事)として、

  マーケットの先を読み
  入居者の動向にアンテナを張り巡らせ
  企画性、アイデアを磨き

 入居者のニーズに少しでも応えていくことが、求められているのです。 


» 「入居者ニーズの捉え方」
» 入居者の気を引くワンポイントの特徴を持たせる
» 「入居者が「嫌がる」要因を潰しておく
» 物件に5段階のチェックを入れてみる」
» マーケットの先を読み、入居者の動向にアンテナを張り巡らせる



» 「賃貸経営者プロとしての意識」
» 完成後の経営はズバリ大家さんにかかってきます
» 「家賃滞納対策」
» 「管理会社との付き合い」
» 「賃貸経営と仲介不動産会社」
» 「賃貸経営5つの課題にいかに対処するか」
» 絶対不可欠な大家さんの経営感覚
» ゆとりを持たせた1LDKへの発想の転換

画像の説明

powered by HAIK 7.2.5
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional