''「管理」と「仲介」の二つが一体となって''
特別インタビュー
株式会社S-FIT [エスフィット]
代表取締役社長
紫原 友規氏
首都圏では単身者がさらに増加
若年層は向こう10年、現在の水準を維持
── 賃貸業界におきましても人口減少、高齢化社会、空室の増加・・などのマイナス要因が大きな課題として話題にのぼっていますが、現在の賃貸業界をどのように分析されていますか。
紫原 市場の動きを見ますと、首都圏では単身者がさらに増加を続け、若年層だけを見ても向こう10年は現在の水準を維持していくと考えています。学生さんも地方からの出身者を見ると、ここ5年で2%ほど減少しているようですが、相対的には首都圏の単身者に目立って減少の傾向は見られません。
高齢者の取り込みがこれからの課題
「介護賃貸」事業を新たにスタート
── 急速な高齢化現象については、いかがお考えですか。
紫原 確かに単身者で急増しているのが高齢者です。ですから、これからの賃貸マーケットを考えますと、いかにして高齢者を取り込むかということ、これが大きな課題です。
当社では、3年前から高齢者の住まいに関して勉強会など様々に取り組んできました。空室対策も兼ねて「介護賃貸」事業を新たにスタートさせました。既存アパートを介護施設に改造するプランで、1階部分のデイサービス用施設への転用などをご提案しています。
新規の投資に対して、オーナー様のご心配もあるでしょうが、中長期的に見れば、これからは介護施設が安定した土地活用といえます。
介護施設は収益性がそれほど高くはないのですが、安定度は高く、将来性が見込まれます。私どもは施設の借り手となる多くの介護福祉事業者とつながりがありますので、投資にも安心感は高いと思います。
また、賃貸ユーザーである学生、若者、シニアの各客層を確保していますので、住居併設プランなど、オーナー様目線に立った最適な「介護施設」プランをご提案することができます。