その5.不動産会社が描く大家さん像
仲介不動産会社との付き合い方
その5.不動産会社が描く大家さん像
細かくシビアに徹し、慎重に図らないと賃貸経営にほころびが
不動産会社が描く(持つ)大家さん像は、
・ 細かい
・ 金銭にシビア
・ しっかり者
・ 保守的(慎重主義)
といいます。
当然、大家さん自身の個人差や取引先の不動産会社の社風、事情なんかも影響して、一概には言えないものがありますが、不動産会社や管理会社でよく耳にする言葉です。
ただこうした見方は特別なことではなく、当たり前で、まとまったお金を扱い、所有する物件に不特定多数の人と契約書を交わして、家賃入金の一方で定まった出費があるのですから、細かくシビアに徹し、慎重に図らないと経営にほころびが生じかねません。
そこで、不動産会社は、
・ 部屋付けは速やかに
・ 問題を引き起こす入居者を付けない
・ 決済金をスムーズに処理する
・ クレームが起きれば、素早く対応する
・ 家主の立場に立って提案する
ことで信頼を得てつながりを深めていくのですが、こんなにきれいに家主の要望を満たしてくれる不動産会社は多くありません。
不動産会社の内部では、
・ 家主との交渉のポイント
・ 家主は何を求めているか
・ 家主との駆け引きをどうまとめるか
といったノウハウが「営業マニュアル」として社員の手引きになっています。
仲介・管理のすべての不動産会社にこうしたものが用意されているわけではなく、対顧客、対家主のセールストークを設けているところがあるという意味です。
日々の仲介業務では物件確認やPR・広告そして契約、手付け金、前家賃授受といったことは基本的には宅建業法に準じて行われます。そのため特に不動産会社VS家主の駆け引きはないはずですが、物件を押さえ、金銭が動くことやあるいは担当者レベルの感情的ないさかいなどもあって、それなりの駆け引きがついて回ります。
» その1.力のある仲介不動産会社と付き合えばスムーズに進む
» その2.日々熾烈な競争
» その3.長所と短所はつきもの
» その4.入居者とのやり取りは、仲介不動産会社で左右される
» その5.不動産会社が描く大家さん像
» その6.仲介専門の不動産会社の役割は大きくなるばかり