桧家ランデックスインタビュー(1)
特別インタビュー

株式会社 桧家ランデックス
取締役
業務統括本部長
日置 文彦氏
「戸建賃貸住宅」に特化して、土地活用をご提案
建てた後の賃貸経営の諸問題に、最大限考慮
借り手有利の傾向に拍車がかかる賃貸市場において、
「戸建賃貸住宅」の存在感が強まっています。
同じ賃貸住宅の中にあって、アパート・マンションの集合住宅にない魅力に
入居者と賃貸経営者の間に熱い視線が注がれています。
そこで、戸建賃貸に注力する桧家ランデックスの取締役 業務統括本部長 日置文彦氏に、
戸建賃貸住宅の市場背景と魅力、そして課題事項などについて話をお聞きしました。
“出口戦略”と賃貸マーケットのニーズを
反映させた経営を実現
── まず最初に御社の事業の概略をご説明ください。
日置 弊社は、「戸建賃貸住宅」に特化して、土地オーナー様に、土地活用のご提案をさせていただいております。あくまでも基本的には戸建賃貸のみの取り扱いで、アパート・マンションの集合住宅は手がけておりません。
── 賃貸経営における戸建賃貸の位置づけ、あるいは特色はどのようなものですか。
日置 戸建賃貸を経営するポイントは、大きく2点です。
まず一つは、“出口戦略”と申しますか、建てた後の賃貸経営の諸問題に対する対応策が考慮されている点。そして第二は、今日の賃貸マーケットのニーズを反映させた経営が可能であるということです。
── “出口戦略”とはどういう意味ですか?
日置 平たく言って、これだけ先が読めない時代、仮に30年とか35年の建設ローンが終わった後、どうするか。戸建賃貸の場合、非常にフリーな選択肢がとれるのですね。
例えば、更地にして売却することもできますし、ご子息が成長されてそこに独立して住むことも可能です。多様な選択の中からご自身に合った方策が選べるのが魅力の一つです。
弊社の戸建賃貸の場合、早くて8年から10年で償却を終えますので、その後は自由に次の手が打てるということです。今の時代、30年とか35年先のことはなかなか見通せないですよね。何が起きるか分かりません。
このように賃貸経営を始めるにも、次にどのような手を打つかを考えて経営にこぎだすことも求められます。“出口戦略”とはそういう意味です。いつか賃貸経営に区切りをつけるに至ることも視野に入れている、ということです。
新築の同じクラスのアパート・マンションと比較して、
2~3割高い家賃でも借り手がつく「戸建賃貸」
── 今日の賃貸ニーズを反映させた・・とは、どのようなことを指すのですか。
日置 これはズバリ賃貸入居者であっても、一戸建てに住みたいという強いご要望に応えるということです。国土交通省の調査においても8割近い方が戸建てを希望されています。
ところが、現実は賃貸入居者向けには2%も供給されていません。このような戸建渇望の市場に戸建て賃貸住宅を供給することで、“勝負に勝てる”と読んでいるものです。
賃貸経営の将来の“出口”を考えた場合、35年ローンで2億、3億円の投資をした上、いざ解体となればさらに追加で5,000万、1億円を要する事業はこれからの時代、過度の負担がかかり、ふさわしくないのでは、と考えています。
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