管理会社の入居者募集に関する「秘策」
多様化する仲介現場
管理会社の入居者募集に関する「秘策」
管理会社の入居者募集方法のポイント
レベルの高い仲介不動産会社と連携を図って入居率を高める
一括借り上げは期間を決めて契約すれば、期間中決まった金額を毎月支払う義務が管理会社に発生します。それだけに契約には極めて慎重で、当然のごとく物件をあらゆる角度から幾重にも査定して、希望の賃料で部屋付けできる自信のある物件を預かるという形になります。
最寄り駅からの距離、徒歩時間、設備内容、築年数、現況等を総合的に判断して契約が結ばれます。借り上げた瞬間から管理会社にリスクが生じるため、慎重になるのはよく分かります。
建設会社の場合は受注促進のために、系列の管理会社が完成した物件を引き受けるというスタイルが多くなっています。その契約にも多くの“シバリ”が課せられているのが現状。
それでも新規に賃貸経営を始める場合、一括借り上げ、あるいは家賃保証がついているのとないのとでは、安心感が全然違ってきます。それだけに借り上げる方も依頼する方も真剣そのもので、建設会社側の営業トークもここに集約される感じすらあります。
仲介不動産会社数百社にタイムリーに情報を流す
そこで、「入居募集に100%の実績で臨みたい」と話す、ある管理会社に話を聞きました。
● 入居者との契約が常時100%にするのは厳しいものがあるのですが、それでも当社ではほぼ100%あるいは95%以上で推移しています。解約手続きは、申し込みから退居まで2ヵ月をお願いしています。解約の話があれば即、新規の入居の手配に入ります。ですから次の入居者が部屋を見たいという時は在室の方に部屋の見学で、ご無理をお願いするケースも出ています。
● 募集方法のポイントは、常時お付き合いしている仲介不動産会社数百社にタイムリーに情報を流すことです。以前はFAXで物件の情報と賃料条件を送るのが中心でしたが、今は管理情報と仲介をお願いしている不動産会社のコンピューターがつながるシステムで、空室情報がスピーディーに広域の仲介ネットを通じて伝わっています。
● 当社のコンピューターの「空室データ」にアクセスしてもらって、駅周辺、地域単位で整理されている物件情報を見てもらうというシステムです。とにかく部屋付けは仲介不動産会社に頼るところが大きく、スピーディー、タイムリーに情報を提供して協力を仰ぐことです。
大筋はそういうことです。それなりにレベルの高いところと連携をとることが、部屋付けの早道で、確実なやり方です。
● そもそも各々の物件の内容がいいんですよ。ほとんどがRC造でデザイン、設備、最寄り駅・交通機関、賃料設定に無理がなく、収支も20年、30年の長期安定で見ていますので、経営のバランスがとれています。
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