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特別インタビュー
株式会社センチュリー21・ジャパン
代表取締役社長
猪熊 茂男氏
部屋探しにスマートフォン、タブレット端末など
ネットワーク端末の利用傾向が一段と強くなる
── 最近の入居者さんの傾向で何か目立ったことはありますか。
猪熊 今年の特徴は、契約の更新が増えたことが挙げられます。理由はよくわかりませんが、昨今の好調な景況感とは裏腹に、一般消費者の皆様にとってはまだまだ景気の先行きの不安定感が拭えず、引越し等によるまとまった出費は避けたいという心理的な影響が少なからず出ているからかもしれません。
また、お部屋をお探しのお客様は、物件情報をスマートフォン、タブレット端末などのネットワーク端末をご利用される傾向が一段と強くなったのも、今年の傾向として挙げられます。
── ホームページを拝見しますと、以前より賃貸管理に力を入れておられる感じを受けますが、同分野に対する戦略などについてご説明ください。
猪熊 ホームページを昨年12月に全面リニューアルしました。これまでは、売買・賃貸と二つのサイトがありましたが、今回は『センチュリー21 不動産総合サイト』に統一しました。売買・賃貸の物件検索と反響獲得に向け使いやすさをさらにアップしたものです。
そして、今後さらにニーズが期待されるキーワードは『相続・物元』でと考えていますので、コンテンツの充実を図り、これまで以上の反響獲得を目指したいと考えています。
また、当FCは売買・賃貸の割合が3:1程度なのですが、経営の安定性を考えるとストックビジネスである賃貸の割合をさらに伸ばしていきたいと考え、そのためのコンテンツも増やしてまいります。
また、昨年から力を入れているのが『賃貸管理プロジェクト』です。これは、お預かりしている賃貸案件の退去率の低減を図り、入居率を向上させるための勉強会ですが、定期的に会合を開いています。こうした入居率の改善策の他にもオーナー様との関係強化や管理強化するため研修なども手掛けていますし、観劇会を実施して日頃の感謝の意を示すイベントも開催しています。
加えて『接客グランプリ』という接客力の向上を目的としロールプレイ形式で加盟店さんの社員が競い合う競技を取り入れました。このグランプリでは8つの地域ごとに代表選手を選び、東・西日本でそれぞれのNo.1を決定し、最終的には日本一決定戦を行います。このようなことを通じ接客スキルを高めていくことが、ブランド力の強化にもつながると考え、今後も継続していくことにしています。