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特別インタビュー

東建コーポレーション株式会社
代表取締役社長

左右田 鑑穂氏

画像の説明 IT技術を推し進め、入居者募集のネットワークをさらに強大に
    直営店を増やし、フランチャイズ店舗の充実を図る

── 今後の展開方針、経営ビジョンを教えてください。

左右田 建設会社はともすれば部材や商品を購入して組み立てるといった傾向が強いのですが、これらの内製化をよりいっそう進めたい、キッチン、流し台、浴槽、洗面・化粧台などの水回り関連商品の内製化比率をさらに進めることで、商品の品質を高め、コストを抑えたい。

 そして、IT技術を推し進め、入居者募集のネットワークをさらに強大なものにする。

 これが、今後の経営ビジョンの基本です。こうしたプランを強力に推し進めたいと考えています。

 リーマンショック時にあえて減収増益計画を出したのですが、リーマンショックからこの9月で3年、この計画により当社の経営基盤も強化されました。いつまでも減収プランをやるわけにはいきませんから、これから相当な勢いで仲介の直営店を増やしながら、フランチャイズ店舗の充実も図りたい。

 戦略的マーケットとして、お話した通り、重点的に関東圏の開拓を着実に進めていきます。しかも短時間でやりたい。

── 賃貸物件検索サイト「ホームメイト」に、日本初とされる生活施設の検索機能も追加され、業界でも話題になっています。開発には随分ご苦労されたのですか。

左右田 ホームメイトの「生活施設検索」は、企業や学校、医療機関など、生活に必要な施設の検索と、施設周辺の物件検索ができる画期的なシステムです。

 従来の賃貸物件の検索は、間取り、家賃、沿線など、物件情報を軸とした検索手法が中心でしたが、今回追加した生活施設検索では、住環境に着目し、生活に関連した様々な『生活施設』から、入居希望者の多様な要望に合った賃貸物件情報が探せるようになっています。

 第3のシステムといいますか、ご自身の生活に必要な施設から探す、そういう発想です。1分80メートル単位で、5分だと400メートルといった捉え方で物件が検索できますし、バス停からも探せる画期的なシステムです。宣伝もしますが、これから大々的にアピールしていきたい。

 皆さん、部屋を探す場合、地域、鉄道から探す割合が高く、後は間取りや家賃を参考にしておられます。家賃が安いから、間取りがいいからどこでもいいというわけではなく、施設が軸となっています。そこにポイントを当てて開発しました。

 ○○大学とか○○病院の近くの物件を検索しても出てこない。全国どこでも探せるというものが日本にはなかったのです。

 このシステムは、社長の私が考え、開発に1年半を擁し、毎日毎日没頭しました。当然、組織力があるからできることです。


画像の説明 消費者の囲い込みが必要
    特徴を打ち出して、仲介力を強化したい


 システム開発は本社の社員でやっています。開発に関わるIT部署の社員も一つの会社ができるほどの人間が関わっており、膨大な資金を投じています。外部のスタッフでやるとちょっと難しいと思います。資金的にも億単位の予算を投じる必要があって大変です。

 入居者募集にも、部屋を探しておられる消費者の囲い込みが必要なんです。使いやすく、探しているお気に入りの物件がすぐに見つかる機能性が求められています。土地活用を考えているお客様も結局こうしたことを認識されて、私たちを評価されるんです。

 賃貸仲介は厳しい激戦の戦国時代ですが、特徴を打ち出して、仲介力を強化したい。仲介不動産会社さんとも連携を組んで、総合力として仲介率を高めたいと考えています。

 ホームメイトの「生活施設検索」は、入居者募集の第3の柱になることは間違いないと思っています。

── 本日は貴重なお話をありがとうございました。

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