家賃10年保証で極めて順調

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大家さん奮闘記

“基本的に一括借り上げですから、個々のケースはあまり知らない”

　およそ400坪の農地にアパート16戸を建てた大家さんに最近の様子を聞いてみました。子供さんが独立して家を出たこともあって、所有する田畑の維持に苦労していたところへＴ社から勧誘されてアパートを建て３年が経ちます。

本誌　二度目の春ですが、アパート経営の方はいかがですか。

──　一言で言えば、極めて順調。家賃の10年保証をやってもらって、清掃など管理に関しても何もやっていません。当初こそ入居状態が気になって、頻繁に足を運びましたが、最近は２週間に１度、汚れなんかをチェックする程度。

本誌　入居者の層といいますか、問題は起きていませんか？

──　入っている方はこの近辺の二男とか三男、あるいは新婚さんが主流。あまり遠方の方は見受けませんね。

本誌　核家族といいますか、自分の家があるのに出るんですね。

──　親元からの独立とかいってます。ですから身元が比較的分かる方が入ってくれているわけです。こちらで選別した訳ではないのですが、自然そうなったみたい。

本誌　仲介不動産会社の対応はどうですか。

──　入居者募集、清掃、集金、クレーム処理なんか全部やってくれるでしょう。基本的に一括借り上げですから、個々のケースはあまり知らないんですよ。

本誌　10年先に現在の家賃保証の期限が切れるとまた話し合いがあるので、そう何もかもまかせていると、その時に困ることが出てくるかも知れませんね。

──　そうなんですね。今は楽ですが、今度は煩雑な仕事を自分で一からやるとなると、知識や情報がないと交渉するにも振り回されるから、その辺は考えておかないと将来困ることになるのは確かです。

本誌　賃貸業界も動きが激しいですから、経営の勘どころは押さえておかないとまかせっきりでは要注意ですね。

──　自分もそう思います。