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ペット可物件の損得

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「ペット飼育」の取り扱いについて

ペット可物件の損得

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損もあれば得する面も、天秤にかけると損得が拮抗する

 ペット可物件とは、ペットの飼育がOKという物件ですが、およそ2つに分類されています。
 
 1.ペットを飼育するための施設がある程度施されている。
 2.ペット対応の施設が特に設置されていない。

 「1」は、企画段階からペット対応の仕様を取り込んで、設計、施工に工夫をした物件。「2」はどちらかといえば、入居者募集の間口を広げるために、ペットも認めるという経営スタイルをとっている物件。
 
 「1」「2」ともヒット(当たる)するのは、周辺にペット可の物件が少ない場合。希少価値が評価され、人気が出るのはほぼ間違いないようです。
 
 社会が混沌とする分、癒しが求められて、犬、猫あるいは小鳥といったペットは大変な人気で、好きな人はこれ以上ない可愛がりようです。

 ただ、アパート・マンションの共同住宅では好きな人半分なら逆に嫌いな人も半分いるもので、鳴く(吠える)、排泄する(臭う)、といったペット達の生理現象を嫌う人も多くいます。
 
 そこで賃貸経営上、ペット可にした場合の損得ですが、損もあれば得する面もあって、天秤にかけると拮抗するのではないかと思います。
 
 物件に特色を持たせて、個性化を狙うのでしたらペットを受け入れるための設備を併設して、ペット好きの入居者を取り込む。あるいは、足洗い場や汚物処理施設をつくるのは経費やスペース上無理なので、入居者の同意を得る同居型スタイル。

 つまり、「このアパート・マンションはペットを飼われている方もおられますので、ご了承ください」と入居の際に案内しておけば、それを承知で入ってくるので、入居後にモメ事は少ないはずです。
 
 ただ、こうしたケースは、ややリスキー。ペット好きな人は何の抵抗もないが、嫌いな人、あるいはペットに関心はないものの清潔感の強い人やアレルギー系の人は、物件を選ぶ時に、避けることは十分に予測されます。
 
 ある調査では、首都圏でのペット飼育可マンションの普及率がすでに50%を超えているといったデータがありますが、分譲マンションと賃貸住宅とでは少し勝手が違うと思うのです。 

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