「入居のしおり」
賃貸経営活性化の方法
「入居のしおり」
共同生活におけるルールをまとめる
より強く守ってほしい事項(規則)を記載
「入居のしおり」などをつくっておられますか。新しい入居者に対して、住まい方の『注意点』を冊子あるいはパンフレット風にまとめたものです。
ハウスメーカーや建設会社が自前でつくって、アパート・マンションを建てた時に施主に、「設備の使い方」として提供する場合もありますが、一般的には「賃貸借契約書」を結ぶ時、入居に際しての注意事項として「管理規則」が手渡されることが多いようです。
入居の「しおり」も管理規則も内容的に大差はないと思いますが、しおりは共同生活におけるルールを詳細にまとめたもので、「規則」の方はより強く守ってほしい事項(規則)が箇条書き風に記載されています。
しおりの内容はおおむね次のようなものです。
1.入居時の手続きについて
・電気、ガス、水道の使用の開始
・転居に伴う手続き
2.住まい方のルール・マナーについて
・ゴミ出しの方法
・生活音の注意
・廊下、階段の使用法
・エレベーターの使い方
・駐輪場の使い方
3.防犯対策について
・盗難防止
・火災が発生した場合
・地震対策
・台風、集中豪雨の時には
4.設備の手入れについて
・換気扇の汚れ
・ドアの開閉具合
・排水口の清掃
・照明器具の取り付け
・ガス器具の取り扱いについて
・トイレを詰まらせないために
5.緊急時の対応について
・ブレーカーがすぐ落ちる
・トイレの水が止まらない
・トイレが詰まったら
・流し台が詰まったら
・クロスがはがれたら
・雨漏りが起きたら
6.退居手続きの方法
ほとんど一般社会人として守るべきルールで、今さら「しおり」なんかにするようなものではないと思われるかもしれませんが、原状回復のトラブル防止の“取り組み”が明文化されようとしているのをはじめ、退居に際して今までのように修理・クリーニング費用が請求できなくなりつつあるので、入居者に快適に住んでもらう意識の徹底を図っていくことが求められるところです。
水漏れしたりドアの開閉がスムーズにいかない場合、管理会社や大家さんに連絡が入るのでしょうが、その前に入居者にやってもらえることはやってもらうということが、これからの賃貸経営に必要になってくるようです。「入居のしおり」なんかも、そんなことに役立つのではないでしょうか。
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