入居者が長く住みたくなる賃貸住宅
入居者が長く住みたくなる賃貸住宅
物件にワンポイントの特徴を持たせる一方、できる範囲内で住環境を整えること
賃貸経営の安定を図り、足腰を強くするために、「物件に力をつける」方法を考えてみます。物件に力をつけるとは、厳しい市場の競争に勝つ「競争力」を高め、入居者を「引きつける力」、すなわち住居としての「魅力」を引き立てることだと思います。
「競争力」と「魅力」を高める
物件に魅力を蓄え、強化する方法が、よくいわれます「差別化」で、何か工夫して少しでも他の物件にないところ、独自のものを育てることです。
それではどうすれば物件に力がつき、賃貸住宅の「競争力」と「魅力」はどのようにすれば強化できるのか。
何も人気の設備をフル装備することだけではありません。経営上、できる範囲内で住環境を整えることと思います。キモは入居者が長く住みたくなる賃貸住宅を提供することです。
それでは、物件の力を強化するのに、どのような方法があるのかといえば、まず第一にやりたいことは、「敷地内、建物共用部分の清掃に手を抜かないこと。行き届いている」ことです。これは意外と安上がりで、賃貸経営の基本。その上で、「外構が整備されていて、植栽なども整えられている」こと。住環境を引き立てます。
そして、「コンセプト(差別化=特徴)が備わっている」のであればベスト。コンセプトとか、差別化といえばオーバーに聞こえますが、木や草花を敷地に植えておくとか、物件にワンポイントの何かの特徴を持たせるのです。
次に、日々の生活から生じる「入居者のクレーム対応に誠実かつスピーディーである」こと。また「保守・点検の体制が整っている」と入居者から喜ばれ、人気が高まります。
このほかにも「入居者とのコミュニケーションが高い」ことがいいという見方と、あまりかまわない方がいいといった捉え方がありますが、やはり基本的にはコミュニケーション、意思の疎通がいいと風通しがよくなります。
仲介・管理会社との信頼関係を構築
そして最後になりますが、「仲介・管理会社と信頼関係にある」ことは、賃貸経営全般において大事な要素となります。経営が軌道に乗っている時でも、問題点が山積している時も、何かにつけ役に立つのが仲介・管理会社です。
以上、やや平凡で月並みな内容ではありますが、こうしたポイントをきっちり押さえ、実行することで、物件は手堅くかつ確実に強くなり、競争力を発揮すると期待できます。
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