賃貸経営、管理、土地活用、不動産投資など賃賃ビジネスに役立つ最新ニュース

◆''「共益費」とは何か''

文字サイズ:

賃貸経営の知識

賃貸住宅にとっての「共益費」の実態

「共益費」とは何か」

大半は実費の感覚で、世帯数で按分

賃貸住宅にとって「共益費」とは何か、について正面から取り組んだ報告書「賃貸住宅における『共益費』のあり方に関する研究」が、(社)日本住宅建設産業協会(日住協)から発表されています。

共益費についてアンケートをとり、資料をもとにここまで詳細にまとめているレポートは数少なく、共益費とは一体どんな性格のものかを理解するのに、格好のテキストです。

主な内容は、

・ 賃貸住宅の「共益費」に関する実態アンケート調査結果
・ 法令、公的機関等における「共益費」の定義
・「共益費」の法的必要性について
・ 管理会社における「共益費」の経理上の取扱いについて
・「共益費」のあり方について

など。

共益費は「賃貸借契約において管理費用として、広く徴収されています。中身は、エレベーターや廊下、階段等の共用部分の維持・管理に必要とする経費。家賃の10%がおよその目安。

実費・均等割といった捉え方が一般的で、最近では共益費ゼロの物件も少しずつ増える傾向にある」と見るのが大半で、共用部分の光熱費、上下水道使用料、清掃費等の費用を世帯数で按分されて、家賃と一緒に支払われています。

ただ、賃貸情報誌を見ても、家賃の3%程度から高くて20%とまちまち。RC造の中高層マンションがやはり高く、2階建てアパート、ハイツは家賃6~7万円クラスで、3000~6000円といった金額がよく目につきます。中には「込」で家賃の中に入れているとするのもかなりの割合であります。

中には毎月の定期収入として第2家賃的な捉え方をする大家さんもおられ、家賃収入に加算している話も聞きます。が、やはり多くは実費の感覚で、必要金額を必要な分徴収し、共用スペースの電気代、水道代、備品交換、清掃人の経費等に使用しています。

金額は家賃と足して大きくなると入居者の負担が高まり、割高感が出てくるので、注意しているという大家さんが多いようです。

共益費はなぜ必要なのか、共益費として収受すべきものとすべきでないものを、入居者にとってわかりやすく、かつ不利益をこうむることをできるだけ避ける、といった観点から整理し、とりまとめを行った本報告書は、一読の価値があります。

» 「家賃保証」
» 「家賃の滞納」
» 「仲介不動産会社とのつき合い方」
» 「自殺」と「幽霊が出る」風評
» 「連帯保証人の役割」
» 「共益費」とは何か
» 「賃貸住宅実態調査の結果」(国土交通)
» 意外と少ない「定期借家契約」の利用状況
» 「賃貸経営と高齢者対応」最新事情
» 「物件に力をつける」
» 「入居審査」
» 「入居者とのコミュニケーションを図る」
» 「インターネット不動産広告」について

画像の説明

powered by HAIK 7.2.5
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional